特定非営利活動法人丹波ひとまち支援機構(通称たんえん)は、2020年10月に設立した、丹波市域を中心に、これからの中山間地の持続可能な地域づくりを、地域自治組織や市民活動団体の支援、生涯学習の推進、調査研究を通して貢献する地域支援・中間支援組織です。

2025年1月現在、市内外に様々な形で働くスタッフが10人おり、男女ほぼ半々、年齢は30-40代が中心となっています。

今回募集するスタッフは、たんえんが丹波市役所とともに進めている、集落(自治会)や地域運営組織(自治協議会)の支援、特に、集落や地域のあり方を地域住民が調べ・考え・話し合い、具体的に変えていくための「伴走支援」に取り組む人材です。

住民とともに将来のありたい姿、そのために必要な地域自治(組織や活動)をともに描く地域支援者:コミュニティ・デザイナーとして、新たに2名募集します。有期雇用ですが、実績等に応じて、契約更新または正職員への登用も想定しています。

仕事の内容のイメージがつきにくい方、丹波市内での暮らしを感じ取ってみたい方は、応募前の現場・就業体験(研修生として)や地域を巡るツアー・見学なども個別に対応可能です。

まずはお気軽にお問い合わせください!

 丹波市は20年前に氷上郡6町が合併した人口約6万人のまちです。兵庫県の中央東部に位置し、市内西部を南北に日本標準時子午線(東経 135度線)が通っており、丹波篠山市、朝来市、多可町及び京都府と隣接しています。京阪神地域から鉄道や自動車で約1時間 30分から2時間でアクセスすることができる立地でありながら、幾重にも連なる山々と懐かしい田園が広がるまちです。

山々が連なる間に盆地状の地形がつくられているため、年間を通じて昼夜間の寒暖差が大きい気候ですが、秋から冬にかけて発生する丹波地域の山々をつつむ朝霧、夕霧は「丹波霧」と呼ばれ、山上から眺める雲海の美しさとともに、豊かな自然環境に一層の深みと神秘さを醸しだしています。こうした特有の気候風土により育まれる「丹波栗」「丹波大納言小豆」 「丹波黒大豆」は、全国に誇る宝物ともいえる特産品となり今では、 丹波三宝(たんばさんぽう)と名付けられています。また、丹波産のお肉やお野菜、お米の美味しさに暮らしの中の食の豊かさを実感することができます。

また、本州で最も低い谷中の中央分水界がある氷上回廊で育まれてきた地域特有の自然の多様性や豊かな文化や歴史が現在にも受け継がれており、古来から伝わる伝統的な屋根葺き手法の檜皮葺 (ひわだぶき)はユネスコ無形文化遺産に、また、手紡ぎの絹と木綿を交織した平織・手織りの木綿縞(もめんじま)の丹波布は国指定選択無形文化財に登録されています。

2006年には山南町上滝地域の前期白亜紀の地層である篠山層群から恐竜の化石が発見され、竜脚類の新属新種と分かりました。この恐竜をモチーフにした「ちーたん」が市のマスコットキャラクターにもなっています。

近年は移住者も増えており、この自然や風景、食への魅力とともに、丹波に暮らす人たちの温かさに惹かれる人も多くあります。

丹波市も他のまちと同様に、人口減少を伴った高齢化社会が進展、地域コミュニティの希薄化、地域課題の多様化が進み、これまで地域のつながりでできていたことが徐々にできなくなりつつあります。

丹波市が「まちづくりビジョン」で目指すとした、「住み慣れた地域で住み続ける生活スタイル」や「持続可能な地域社会」を実現するためには、概ね小学校区を単位とする地域運営組織(自治協議会)や自治会が、 地域の特性や人材を活かし、生活を支えるサービスと地域活動をつなぎ合わせた住民自治活動を展開していく必要があります。

そのために、 丹波市では自治協議会が地域の課題を正しく認識したうえで、 その課題解決に向けて組織体制の見直しや行事の棚卸しに主体的に取り組むための、話し合いや学び合いの場づくりを重点的に支援しています。

●たんえんの目指す組織と取り組む事業

・専門性の高い・小さくもしなやかで柔軟な組織
・組織という枠にとらわれない・ミッション実現のためのチーム
・それぞれの専門性・役割に成果・利益が還元される組織 を目指しています。
 中山間地にある地域自治、市民活動、社会教育生涯学習の支援を行う中間支援組織として、兵庫県内、その他県外含め、様々な地域から期待と注目をいただいています。これからの中山間地が持続可能な地域となっていくために必要な支援組織として、今後もその期待に応えられるよう努めていきます。

 事業内容は、法人ウェブサイト(https://tam-en.org/)のほか、丹波市市民プラザ/丹波市市民活動支援センターのウェブサイトもご覧ください。(https://www.tamba-plaza.jp/ccac/

●たんえんスタッフの働き方や暮らし方
 スタッフは皆、それぞれのやりたいことやライフスタイルを大切にしながら、柔軟に働いています。多くのスタッフがたんえんでの仕事の他にも自分の「好き」「やりたい」を仕事や活動にしています。副業や兼業、地域での様々な活動、自己研鑽を歓迎する組織です。
 毎月1回のミーティングでのランチ、休日や休み時間での遊びも大切にしています。また、毎月スタッフが企画する内部研修、毎年必ず実施する視察研修など、学びあい、ともに成長することも大切にしています。

●立石 実希(地域おこし協力隊としてこの事業にコミットして1年半)
 私は学生時代に、ボランティアや地域イベントのスタッフなどをしながら「人の生活に近い仕事がしたい」と思うようになり、学校卒業後は「地域支援」を仕事に選びました。もちろん、これまで「地域支援」の経験はなく、一緒に働く仲間に1から教えられ・支えられて現在に至ります。
 地域ごとにある課題の解決や、地域をより良くすることに向かって、みんなで何ができるのか、住民とともに考えるのが仕事で、業務としては、打ち合わせ資料や記録作成などの事務作業をしながら、地域に通いコミュニケーションをとったり、話し合いの場に参加したりしています。
 私はその中で、住民が地域をつくりあげる「過程」に関われることに「地域支援」のやりがいを感じています。
 一緒に「地域支援」を楽しみませんか?ご応募お待ちしています。

●一宮祐輔(たんえん事務局長 地域支援歴5年)  
 私はこの職場で働くまで「地域支援」という仕事を知りませんでしたが、大学や社会人で学んだコミュニケーション力や課題の整理・分析などの能力を使って仕事に励んでいます。また、丹波市に移住してきて地域で生活する中で感じる違和感やその経験を「地域支援」に活かしています。
 同じような仕事をしてきた方は、ほとんどいないと思いますので、ご自身が培ってきた経験をうまく活用できる人が向いていると思います。正解がなく迷うことも多いですが、スタッフみんなで一緒に考えながら取り組んでいくことができます。私たちの暮らす地域をより良くしていくため一緒に働きませんか?

●戸田幸典(たんえん代表理事)  
 これからの日本、地域社会を考えると、あと5年が大きな変化のときだと思っています。丹波市だけでなく、多くの中山間地が、住み慣れた場所で暮らし続けていけるのか、住民が自ら将来と暮らしについて決め、運営していける住民自治のあり方が問われています。そのための支援に困難で答えが見えない中でも覚悟をもって取り組んでいます。組織内外での学びや交流の機会も豊富です。ともに学び、一緒に取り組みましょう。

  • 募集人数
    2名
  • 業務内容
    ・丹波市内の自治会や自治協議会(校区単位の地域運営組織)の地域づくりの支援(会議や話し合いの場の支援、調査の支援、組織や事業の見直し、事業の具体実装の支援等)
    ・地域のニーズや課題把握等話し合いの場づくりの支援
    ・アンケート、地域カルテ作成等各種調査及び分析支援
    ・目指すべき地域や自治会・自治協議会のあり方を住民とともに検討
    ・自治協議会や自治会等の会議運営(合意形成)の支援
    ・誰もが参加・交流できる地域活動の支援
    ・地域(自治協議会)ごとの地域づくり計画の見直し支援
    ・その他必要な支援
    ※いずれも業務も他スタッフとともに働きながら専門性や知識を習得、従事していただきます。OJTはもちろん、外部・内部研修も充実しています(毎月のスタッフミーティングでの研修や兵庫県ほか主催の地域支援者向け研修への参加、外部視察研修等)
  • 雇用条件・福利厚生
    ・雇用形態    有期雇用職員(2025年4月1日〜2027年3月31日 当初3ヶ月は試用期間)
     ※期間満了後は活動実績をもとに、雇用期間延長又は正規職員として契約する場合あり
    ・勤務日数    原則週4日勤務(午後〜夜間勤務等時間調整あり)希望に応じ、日数調整可能
    ・休日    原則月曜日(月1回は勤務あり)のほか、シフト制による。夏季休暇(原則4日)、年末年始6日間
    ・勤務時間    原則9時30分〜18時30分 8時間/日
    ・給与    月額208,000円〜248,000円の範囲で経歴・スキルにより、決定(週5日フルタイム換算で260,000円〜310,000円)
    ・賞与    有(年間最大月給換算3.0ヶ月分、前年度実績:同左 8月・3月支給)
    ・手当等    通勤手当・通信費手当・扶養手当 等
    ・社会保険    厚生年金・健康保険・労災加入
  • 勤務場所
    丹波市市民活動支援センター(丹波市氷上町本郷300)を拠点とし、丹波市内の地域等現場
  • 求める人材像
    ・法人と業務の目的を理解した上で、主体的に考え、学び、前向きに取り組むことができ、人や組織との丁寧なコミュニケーションを取ることができる人。
    ・地域住民の目線に立った自由な発想で活動でき、人と接することが好きな方
    ・心身ともに健康で誠実に就業できる方
    ・勤務開始日に64歳未満の方(当法人の定年(65歳)制度による)
    ・普通自動車運転免許を有し、実際に運転のできる方
    ・性別・学歴専攻等は問いません。
    ・次の条件に該当しない方
    -禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの方
    -暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第2号に規定する暴力団等又はそれらの構成員
    ・必須スキル
     Word・Excel・PowerPoint等の基本的なアプリケーション、グループウェアやオンラインツール等を使用することから、パソコンやスマホの基本的な操作には慣れていること
    ・役立つスキル(歓迎するスキル)
    エクセル等を用いたデータの整理・分析
    ワークショップや話したい・会議の場のファシリテーターとしての経験や能力

 2025年2月25日(火)までに、以下の応募先までメールで、必要書類を添えてご応募ください。なお、随時応募は受け付けていますので、締め切り日までに採用が決まる可能性もあります。
 応募にあたり、仕事内容や地域についてお知りになりたい方は、説明・相談会、現場でのお試し就業(研修扱い)などが可能です。お気軽にお問い合わせください。

  • 応募時必要書類
    ・履歴書
    ・職務経歴書
    ・レポート:スタッフとして取り組みたいこと(応募動機)
  • 採用までの流れ
    (任意)事前相談・説明→書類選考→初回面接→(必要に応じてレポート等提出や現場お試し就業:研修扱い)→最終面接→内定→入社
  • 問い合わせ・応募先
    特定非営利活動法人丹波ひとまち支援機構 代表理事 戸田幸典 事務局長 一宮祐輔
    Mail:saiyou2024★tam-en.org ★を@に変換して送信ください。
    電話:070−2235-0172(10-18時 月曜休) ※応募はメールのみ

Categories:

No responses yet

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です