子どもも大人も学び合い育ち合う地域を目指し、「学校を核とした地域づくり講座」第3回を開催しました。
担当:蔦木伸一郎、戸田幸典
・開催日時:2022年11月12日(土)14時~16時
・開催場所:丹波市市民プラザ
・参加者 :19名(事務局除く)
NPO法人ハンズオン埼玉の副代表・理事としてコミュニティ・ワーカーをしながら、岡山県真庭市立中央図書館の館長を務めている西川正さんをお迎えし、「”楽しく”連携・協働するコツ」というテーマで講座を実施しました。
西川さんは2005年にNPO法人ハンズオン埼玉を設立し、「おとうさんのヤキイモタイム」キャンペーンをはじめ、行政・企業を巻き込んだ市民参加型のまちづくりのプロデュースに関わる一方で、まちづくりや子育て支援に関わる研修などで講師やファシリテーターとして「遊ぶと学ぶの場づくり」に取り組んでいます。
講座では西川さんから、安心(=気持ちの余裕・あそび)と工夫の余地(=ゆるみ)により、遊ぶ(=何かしてみよう)が生まれてくるとお話ししていただき、誰もが楽しく参加したくなる場づくりのポイントについて学びました。
例えば、スマホの使い方について知りたいおじいさんとスマホが大好きな中学生を一緒にすることで、自然と会話が生まれ、困りごとが解決しなくてもなぜかみんなが笑顔になり、元気をもらえるというエピソードが紹介されました。
「人々は声をかけてもらえることを案外待っているらしい」、「場のつくり方次第で、みんなが当事者になれる」、そして、「かかわった分だけ『私の場所』になっていく(=楽しくなる)」ということを分かりやすく解説していただきました。そして、「わいわい」のイベントを実現するには、「企画をみんなでやっている」、「準備をみんなでやっている」、「当日の作業もみんなでやっている」ことが大切で、スタッフが全部してしまうのは不満や苦情を生み出す原因になるため、「みんなでもちよる」ことが大事であると学ぶことができました。
参加者からは次のような感想が出ていました。
- 『地域の子どもに“大人”の姿を見せるという話がとても心に残っています。地域の方の姿をもっと知ってもらって、子どものことも知ることがこれからの学校と地域の未来にとって大切なことだと改めて感じました。』
- 『何かをする場合に、スタッフが準備してしまわず、みんなで苦労をして準備し、ドキドキや楽しさを共有することが大切であると感じた。』
- 『役割がなくてもできることをする。近所のおばあちゃんだからできること、私だからできることしたいこと、改めて枠を外してもらった気がしています。』
- 『楽しくやるための工夫がよくわかりました。』
学校を核とした地域づくり講座はこれで終了になります。今後の予定としては、「学校を核とした地域づくり」を応援するまなびの里プロジェクトの振り返り交流会を2月中旬に開催する予定です。詳細が決まり次第、ご案内します。
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