[活動報告]丹波「学校を核とした地域づくり」プロジェクト 学校を核とした地域づくり講座 第1回を開催しました

担当:蔦木伸一郎

昨年度に続き、2023年度も『丹波「学校を核とした地域づくり」プロジェクト(旧「学校を核とした地域づくり」を応援するまなびの里プロジェクト)』において、学校を核として地域づくり講座を実施しています。

第1回は「丹波市では地域と学校の協働はどのように行われているの?」をテーマに、丹波市教育委員会社会教育・文化財課の担当者、地域学校協働活動推進員2名から実践報告をしていただきました。

〇開催日時:2023年8月26日(土)13時30分~16時
〇開催場所:丹波市市民プラザ
〇参加者 :26名(事務局除く)
〇内容:

全体テーマ「子どもも大人も学び合い、育ち合う、誰もが楽しく参画できる地域づくりをめざして」

1.プロジェクトの説明

『丹波「学校を核とした地域づくりプロジェクト」の説明』 
NPO法人丹波ひとまち支援機構 スタッフ・社会教育士 蔦木伸一郎

2.「丹波市では地域と学校の協働はどのように行われているの?」をテーマとした活動報告

報告①『コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進に向けて』 
丹波市教育委員会 社会教育・文化財課係長/社会教育主事  足立 恵一さん

報告②『船城地域の地域学校協働活動の取り組み』 
地域学校協働活動推進員/地域コミュニティ活動推進員 金川 方子さん

報告③『春日部地域の地域学校協働活動の取り組み』 
地域学校協働活動推進員/地域コミュニティ活動推進員 畑 英文さん
 
3.グループ交流・全体交流 

活動紹介の感想、テーマについての意見交換 などグループで交流


丹波市教育委員会社会教育・文化財課からは、丹波市の学校を核とした地域づくり(地域学校協働活動)が目指すものとして以下の3点が示されました。

①地域が学校に関わる機会を作り、将来のあり方をともに考え実践する地域の協働参画を目指す。
②子どもの幸せ、将来の幸せ、周囲(他者)の幸せ、地域の幸せを育む。
③児童生徒と向き合う時間の確保とともに、先生が学習指導に注力できる環境の確保を目指す。

一方、学校を核とした地域づくりを進めるにあたっての課題として、①周知不足②たんばふるさと学と地域学校協働活動の事業の整理③自治協議会と連携した事業推進が挙げられました。

また、現在8名の地域学校協働活動推進員の増加に向けて、推進役の養成に向けた研修機会の提供に力をいれていくと報告がありました。


続いて、船城小学校の地域学校協働活動推進員の金川さん、春日部小学校の地域学校協働活動推進員の畑さんからそれぞれの地域の地域学校協働活動について報告をしていただきました。お二人とも自治協議会の地域コミュニティ活動推進員を兼任しており、学校と地域、子どもと大人の橋渡し役として、学校と地域の行事情報の共有、学校経営方針と地域事業の共有をしたうえで、事業に取り組んでいるという報告がありました。

船城地域では学校の図書室を地域住民にも開放して、気軽に学校に立ち寄れるような環境整備をしています。春日部地域では、自治協議会の拠点施設の「はるべ文庫」で購入した本を学校に貸し出す取り組みをしています。

報告後はグループごとに、「地域と学校の連携・協働は、地域や学校に関わる人々に、どんなメリットを生むと思いますか?」をテーマに意見交換しました。


参加者からは、
「地域の人々と知り合いになる」
「子どもたちの居場所づくりになる」
「それぞれのギャップを認め合うことができる」
「地域の人たちにどんどんほめてもらえるようになり、子どもの自己肯定感が高まる」
「大人も子どもたちから多く学ぶことができる」
「大人が学んでいる姿を子どもに見せることができる」
「地域の課題の解決につながる」
「目的ない場、ゆるい場がうまれる」
などの意見が出ました。

参加者からは次のような感想が出ていました。

  • 『地域が関われる図書館の重要性。市の社会教育施設も巻き込んで広がりの必要性を感じた。』(行政職員)

  • 『「子どもが決める」ことの大切さを協議でき、学びが深まりました。子どもの自己決定の場をつくる機会として、さらに発展させていきたい。』(学校教職員)

  • 『地域づくりの担い手の方が地域学校協働活動の必要性と有効性を感じて、活動していくことがとても重要だと思います。』(学校教職員)

  • 『地域づくりと学校づくりは、子どもたちの居場所づくり、学力向上だけでなく安心感につながることが分かりました。』(学校教職員)

  • 『地域学校協働活動推進員と地域がうまく連携できれば、地域の人にとっても子どもにとってもつながる場になると思います。』(行政職員)

  • 『自治協議会の地域コミュニティ活動推進員が、地域学校協働活動推進員をされる形がスムーズに地域と学校をつないでいくと思います。』(学校教職員)

  • 『立場が違う人が集まって学ぶことが、より高度な学びを生むと感じた。地域学校協働活動推進員のことが知れてよかった。』(市民)


当日会場にてプロジェクトへ頂いたご寄付:5,500円
今後の活動の発展のために使わせていただきます。ありがとうございます。


学校を核とした地域づくり講座は9/10に第2回「学びと地域づくりを支える図書館の役割と地域・学校との連携」、10/21に第3回「PTA活動とコミュニティ・スクールの連携」を開催します。詳細は下記をご覧ください。
https://tam-en.org/chigakukouza2023/


報告資料

グループワークまとめ

ふりかえりコメントまとめ

今年度のプロジェクトの様子

今年度は8月から学校を核とした地域づくり講座を開催しています。詳細はこちらの報告記事をご覧ください

第1回 https://tam-en.org/chigakukouza2023_01/

第2回 https://tam-en.org/chigakukouza2023_02/

メディア掲載:https://tam-en.org/media230910/

昨年度のプロジェクトの様子

昨年のプロジェクトでは、7月交流会、9月、10月、11月に「学校を核とした地域づくり」講座、2月にふりかえり交流会を開催しました。

詳細はこちらの報告記事をご覧ください

7月交流会 https://tam-en.org/manabipj1/

9月講座  https://tam-en.org/manabipj3/

10月講座  https://tam-en.org/manabipj4/

11月講座  https://tam-en.org/manabipj5/

2月ふりかえり交流会 https://tam-en.org/manabipj7/

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